【半沢直樹2】黒幕・裏切り者は?展開予想を調査・考察!

半沢直樹

この記事は2020年7月放送「半沢直樹」の黒幕の正体や、物語の展開予想などの考察記事です。各話のネタバレなども含まれます。

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目次

半沢直樹を徹底考察!

「半沢直樹」第4話の考察・感想次回の展望

ますます盛り上がる「半沢直樹」新シリーズ。
第4話は第1部のクライマックス。
いよいよ東京セントラル証券対東京中央銀行の決着!
というより半沢対伊佐山・三笠コンビとの対決の決着です。

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二転三転、勝利の行方は?

電脳雑技集団に玉置は解雇された後、行方不明になりました。
玉置を必死に隠そうとする電脳雑技集団の様子から、半沢は電脳が財務について秘密を抱えていることを知ります。

あっさり玉置はみつかりましたが、玉置は電脳雑技集団に父の会社の特許を全部握られてしまい、身動きがとれないようです。

伊佐山の方が一枚上手で、毀誉褒貶。

煮ても焼いても食えない奴です。

こうなると、大和田がかわいそうになってしまいます。

敗残の大和田に半沢とまさかの共闘!

半沢も地方に出向がかかって、伊佐山・三笠を倒すためになりふりかまっていられなかったんですかね。

半沢に押されて動揺する大和田の気持ちの揺れ動きが、新たな大和田の魅力。

迫力だけじゃない、弱さもさらに大和田の魅力に加わりました。

花の紅茶を飲んで、最後の決戦に望む半沢。

花は「もうこうなったら南極にでも行くよ」

と言ったのは堺雅人さんが主演した「南極料理人」のことを射しているんですかね。

なにげないセリフにお遊びが見受けられて楽しかったです。

ちなみに「南極料理人」で堺さんの妻役だった西田尚美さんが第2部に開発投資銀行の谷川として登場します。花
のセリフはこれを予告していた?

伊佐山の猿之助さんの今までの憎たらしい表情とセリフから、一点、半沢にやりこめられ詫びるシーンの動揺する表情の落差の見事さ。

そして、伊佐山が半沢にやりこめられているのを、歓喜に顔を歪める大和田の表情。大和田の魅力がさらに広が
ったような気がします。

半沢のおかげで、自らのポジションをキープできたのにも関わらず、ことが済んだら直ちに半沢を逆境に追い込むような仕打ちをする大和田らしいですね。

しかし、親の仇であるはずの大和田に協力を頼む半沢。

大和田を親の仇だと言うことを忘れているのか?

慈悲深い心で乗り越えたのか?

それとも前シリーズと今シリーズでは、そもそも違う世界なのか?

大和田と協力したことで、若干のねじれ感を感じてしまいましたが、前シリーズと脚本家が交代したことでこれ
もまたありかと思いました。

大和田の存在感もさることながら、今シリーズが前半で盛り上がったのは間違いなく伊佐山のキャラクターの強さのおかげです。

伊佐山を倒した後に半沢が立ち向かうものは、否が応でも、伊佐山以上に手強さが強調されます。

後半第2部には歌舞伎俳優が登場しませんが、後半も前半以上に盛り上がっていけるのか気になるところです。

国土交通大臣の白井がカタカナ語連発して、ネーミングが上手だが実態が伴っていない感が某都知事にそっくりでびっくりしました。

今回の帝国航空のモデルになったのは日本航空の再建に京セラの稲盛和夫会長が日本航空を再建した事例がモデルになっています。

稲盛会長が推進したのは京セライズムで奇しくも半沢が今回言った客のために仕事をするということでした。

しかし、「銀翼のイカロス」ではまた銀行の不正というものに半沢は対峙します。またも、半沢の理想・信念と反する事態の発生。

その中で半沢はどう航空会社を改革していくのか見ものです。

民主党政権の時代、政権交代した時に掲げたマニフェストがほとんど絵に描いた餅で、言うばっかりで実行が伴っていなかった尻切れトンボの印象でしたが、唯一うまくいった事例だったのが日本航空の再建でした。

今回コロナになって、再び航空会社の経営危機が危ぶまれている中、ものすごくタイムリーなテーマにになりました。

半沢が経営再建に乗り出すのは、国家に守られているが故に放漫経営が祟った航空会社でした。

今年の航空会社の危機は、経営の怠慢というより、コロナによって航空の利用が極端に減ったことからです。

半沢のエピソードよりさらに難しい局面になりました。

こんな時こそ、半沢直樹のような問題に真正面からぶつかるような人材が欲しいですね。

「半沢直樹」前シリーズとの矛盾を考察する

第4話の予告動画ではあのにっくき大和田に半沢が協力をもとめてきます。

「おいおい、半沢。大和田ってあんたのお父さんを自殺に追い込んだ親の仇やで。親の仇と協力を求めてるなん
て親不孝な!」と思うかもしれませんが、一体半沢に何が起こったのか?

今回は今シリーズと全シリーズの矛盾点について考察してみます。

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親の仇の大和田に協力を頼んでいいのか?

今シリーズは前シリーズと脚本家が交代しています。

前シリーズの大ヒットを飛ばした立役者の脚本家矢津弘幸さんは、次シーズンのNHKの朝ドラの脚本を担当しています。

つまり、前シリーズの成功によって売れっ子になってしまった人の一人なのです。

新シリーズの脚本は丑尾健太郎さんです。

原作では、ドラマとちがい、半沢の父は自殺しておらず、半沢の町工場の融資を断ったのも、大和田ではありませんでした。

なので、実はドラマほど大和田に対して憎しみを感じる根拠はなかったのです。

大阪支店の時の浅野支店長と同じように自分の不正や自分の過失を半沢に押し付けようとしただけです。

新シリーズになって、大和田が登場した時に半沢の父(笑福亭鶴瓶)さんが首吊り自殺した回想シーンはなくなりました。

あたかも、前回の設定がリセットされたようです。

半沢も親の仇! という目で大和田を見ていないようです。

半沢の頼みを大和田は「死んでもやだね!」と返答しますが、親の仇に協力を頼む半沢の方も「死んでもいやだと思うでしょうが……」

原作では、大和田が乗務に失脚して以来、登場しないからいいのですが、香川照之さんの怪演で、巨大化した大和田のイメージ。

大和田が出なければ、半沢直樹じゃないという位切っても切れないキャラになりました。

その分、古田新太さんの三笠など、本来なら主役をはれる俳優さんでも、大和田、伊佐山、黒崎、瀬名の歌舞伎
軍団のケレン味の前では存在感が薄くなってしまいます。

出演しても、目立たないというより、出ない方が歌舞伎軍団に喰われなくてなくてすむ?

そういう判断で、前シリーズには出演した人気俳優さんも出演しなかったのかな?

と考えてしまいます。

親の仇という設定が前回のみで、今回はなしという解釈じゃないと、大和田と半沢が結びつくのはちょっと納得
ができない感じです。

黒崎も前シリーズとは矛盾が?

前シリーズに登場した時、黒崎は大和田派の岸川取締役の娘と結婚していました。

伊勢島ホテルの120億円の損失の件で東京中央銀行を検査に入ります。

しかし、それが結果的に義父となる岸川の失脚につながり、岸川は他社に出向しました。

新シリーズで再登場し、半沢と再会した時は半沢に対してどういう思いでいるのかは全く分かりませんでした。

実は黒崎が岸川の娘と婚約しているという設定もまた、ドラマ独自のもので、原作にはない要素です。

義理の父親が銀行から追い出された原因を作った半沢には、恨みをもっていいはず。

しかし、その素振りは全然ありません。

半沢の元へ検査に行き、証拠がみつからなかったことは覚えていても、義父との因縁はすっかりなかったこと
に?

大和田同様に、キャラクターの強烈さは残っているものの、前回の因縁の細かいところまでは覚えていないよう
です。

となると、前シリーズとは、似ているけど、違うパラレルワールドで起きた出来事なんですかね。

前シリーズの因縁を解説していたら時間はかかるでしょうし、新シリーズから見始めた人は何のことかわからな
いですもんね。

考えてみると、昭和のシリーズドラマは以外とこういう細かな設定の変更は当たり前のようの行われてました。

石原プロの「大都会」シリーズではパート2になったら石原裕次郎さんの設定が、新聞記者からいきなり医者に変わってたり、キャストがガラッと変わってたり。

何の説明もなく変わっているのはしょっちゅうでした。

細かいことは気にせずに、役者たちの演技バトルを楽しめばいいのかな?

第3話に登場した金融庁の黒崎の結婚と今後の活躍

第3話で全シリーズにも登場した黒崎検査官が登場。半沢を追い詰めました。その黒崎の指には結婚指輪が……前シリーズで婚約者がいましたが無事結婚できたようです。
結婚後には黒崎がまさかの入院! 一体何が起こったんでしょうか?

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鬼の黒崎がキャラ変で入院?

前シリーズで黒崎は東京中央銀行の大和田派・岸川と婚約していました。

一時は黒崎が東京中央銀行の伊勢島ホテルの融資の不正の秘密を暴くために黒崎が接近したのではないかと疑わ
れていましたが、黒崎の岸川の娘への思いは本物だったようで、新シリーズでは婚約指輪をして無事結婚していたことが分かりました。

また、TBSラジオオリジナルドラマ「半沢直樹破れし者の物語」では黒崎のその後の物語が描かれました。

前シリーズでは妻自体は登場しませんでした。

ラジオドラマでは妻美咲を堀内敬子さんが演じています。

同年代でお似合いです。

堀内敬子さんが、テレビドラマにも出演する可能性はあるのでしょうか? 期待した。

仲睦まじい夫婦であることが分かります。

黒崎は口調はオネエ言葉ですが、男性好きではなく、女性の方が好みのようです。

美咲の読んでいた週刊誌に、頼れる上司はみんな声が低いと書かれた記事が書かれており、黒崎は一念発起して
甲高い声から低音を出すトレーニングを始めます。

その成果か、すっかり低音になり、普通の男言葉になってヒステリックだった性格がすっかり穏やかになります。

しかし、それが半沢以外が連戦連勝だった検査能力に狂いが生じます。

原因不明の体調不良になり緊急入院。

一時、意識が混濁するまでに……

うわ言を言っている時は、以前のオネエ言葉でした。

美咲はその言葉を聞き逃しませんでした。

「半沢!」

黒崎にとって、唯一敗れた人物半沢直樹は、キャリアの汚点で、屈辱だったのです。

美咲のアドバイスでオネエ口調に戻した黒崎は、またたく間に回復。

再び鬼の検査で、検査先と部下を震え上がらせる――というエピソードでした。

ですが、ドラマの最後にこれはあくまで金融庁で流れた噂であると付け加えています。

このエピソードが事実か虚構かは分かりませんが、黒崎は半沢に対して並々ならぬ執念を抱いているようです。

ラジオドラマを聞いたかぎりでは、美咲は黒崎のお姉キャラをそのまま受け入れる度量の広い女性です。

半沢も黒崎もいい奥さんをもらった点は共通してますね。

ちなみにオリジナルラジオドラマでは黒崎の他に前シリーズに半沢に敗れ去ったキャラの後日譚が描かれていま
す。

https://www.tbs.co.jp/radio/hanzawa_naoki/

半沢、黒崎、男の友情

第3話での東京セントラル証券の検査でも、表向きはスパイラルの逆買収の証拠を握るためでしたが、実は真の目的は電脳雑技集団の財務を調べることでした。

これは半沢・東京セントラルと伊佐山・東京中央銀行の対決に大きな影響を与えることになります。

すると、黒崎は半沢に有利な情報を間接的に提供していることになります。

第2部の「銀翼のイカロス」編でも黒崎は半沢が勝つような状況を呼び込みます。

半沢のモットーは「正しいことを正しく行う」ですが、これはまた黒崎のモットーでもあります。

立場は違いながらも、黒崎と半沢は組織の歪み不正と戦っている同士と言えます。

言葉には出しませんが、2人は心が通じあっているように思います。

黒崎は半沢シリーズの一キャラクターに過ぎなかったのに、片岡愛之助さんの怪演によって、原作にも影響を与
え、第2シリーズでもさらにその存在感を増しました。

ただ黒崎名物の部下への急所潰しは、完全にセクハラ、パワハラで訴えられそうなので、もし部下が訴えたら、黒崎のポジションも危ういので心配です。

半沢直樹」予告動画と次回あらすじのみで第4話を予測する

第3話で半沢はスパイラルとfoxを結びつけることに成功します。
コペルニクスとの提携をすることで株価は急上昇して、電脳雑技集団の敵対的買収を防ぐことに成功したように思えました。
ところが三笠副頭取が銀行の意地を見せて、500億追加融資を行う動きをみせます。
半沢の東京セントラル証券対三笠の東京中央銀行どっちが勝つのか?
第4話を予測します。

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第4話で大和田と半沢の関係に変化はあるのか?

電脳雑技集団の買収騒動を東京セントラル証券を巻き込んで、影で糸を引いていたのは大和田でした。

大和田は原作では登場しないので、大和田の動きは全くドラマオリジナルなので検討がつきません。

Twitterでのドラマの公式サイトには「半沢、大和田まさかの共闘?」の文字もあります。

今まで反目しあっていた二人が協力しあう展開になることも予想できます。

しかし、協力しあうようにみせかけておいて、大和田に手ひどく裏切られることも考えられます。

予測としては、

もし、電脳雑技集団が破れたら三笠副頭取と伊佐山の失敗を押し付けて二人を失脚させる。がら空きになった副頭取の座に入る。

予告動画の中で大和田は自分を裏切った男を攻めています。

ひょっとしたら、伊佐山と大和田を両天秤をかけていた、伊佐山は肝心なところで大和田を裏切り、罪を大和田になすりつける。

という展開もありかなと思います。

一番ありなのは半沢が起死回生の新事実を発見して、三笠伊佐山を退陣させることですね。そのためのキーマンが電脳雑技集団を追い出された財務担当の玉置のようです。

玉置は電脳雑技集団の知られてはいけない秘密を握っているようですが……

行方不明になった玉置をどうやって見つけるのか?

玉置が握っている秘密がドラマの鍵を握ります。

もしかしたら、その玉置の居所を知っているのが大和田なのか?

不在の良き理解者である上司内藤のかわりを務めるのは?

今回はコロナ騒動の影響でドラマの話数が極度に縮められています。

なので半沢直樹も例外にもれず、駆け足で展開することが予想されます。

4話の段階で、はやくも第2部に突入しそうです。

第2部は「銀翼のイカロス」が原作で、大手航空会社の再建問題が取り上げられます。

東京中央銀行の第二営業部の次長に復帰しますが、上司の内藤部長が今回不在です。

内藤役の吉田鋼太郎さんは、現在「スーツ2」と「刑事七人」に出演中。

さすがに3本のドラマ掛け持ちはきついかと思いますが、出演できたらいいんですが、

相関図にもないし、吉田さんぐらいのポジションなら公式サイトに画像が出ると思います。

それでも、高坂役の吉沢亮さんの出演はサプライズだったんで分からないですけどね。

では、半沢の上司は誰が?

で候補になるのが、大和田です。

中野渡頭取は前シリーズで大和田の罪を暴いた半沢を東京セントラル証券に出向させました。

正義を貫こうとする半沢に対して、頭取はもっと清濁併せ呑む懐の大きさを求めたのかもしれません。

半沢と大和田は絶対に嫌でしょうが、中野渡頭取だったら、水と油の二人を協力させて、もっと大きな仕事をしてもらいたいと思うかも知れません。

もし、半沢と大和田が組まざるをえない状態になるとしたら、敵は今まで以上にでかい存在のはずです。

少年漫画で初期の頃、ライバルだったキャラが、終盤ではもっと強いラスボスと戦うために手を組む感じですかね。

それも、いいけど、やっぱり大和田にはずっと半沢を妨害する立場でいてもらいたいです。

次の敵は、政治家と銀行の上層部で、今までよりさらに強大です。

そして、半沢は銀行の過去の不正と対峙することに……

しかし、東京中央銀行は不正が多すぎて、本当に存続できるか心配です。

第1部の完結編、第4話が待ち遠しいです。

半沢直樹を取り巻く女性たち

ドラマ「半沢直樹」は珍しく男と男のプライドをかけたバトルが展開しています。
一方、登場する女性キャストは昭和を感じさせる控えめで男性を支えるタイプばかりですね。
半沢直樹に登場する女性キャストについて考察してみました。

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半沢直樹に登場している女性キャストは電脳雑技集団の社長の妻平山美幸以外は原作には登場していません。

いずれも、物語の展開には直接関係がない彩りのような存在です。

原作通りだとあまりにも男男しているので、半沢が立ち回る、家庭、仕事場、いきつけの店という3点にそれぞれ
きれいどころを配置したと言う感じです。

3人とも、けして、自分を大きく主張することなく、あくまでも男性のサポートと言う、ちょっと旧世代ぽいイメージです。

上戸彩さん、井川遥さん、今田美桜さん、それぞれの年代で癒やしを担った女優さんです。

常に緊張を強いられる激しいビジネスバトルの中で、その存在だけで癒やされる。

半沢直樹の隠し味になっています。

やはり、スーツを着た時代劇と呼ばれるだけあって、「こんな女性がいたらいいなあ」という男性側の願望を具現化したようなキャラばかりです。

これは同じシーズンに放送されている「ハケンの品格」では、主人公がスーパー派遣で、男性正社員を圧倒する
スキルを持っているというのは究極すぎますが、「わたしの家政夫ナギサさん」「アンサングシンデレラ」等でもすでに女性は仕事の上でも男性と対等、もしくはそれ以上のポジションの場合もあります。

女性が主人公ではなくても「MIU404」や「ミッドナイトランナー」でも、女性上司がいるのが当たり前になっています。

やはり、「半沢」の女性の描き方の古さは突出しています。

他の池井戸ドラマと比較しても、段違いの古さと言えます。

「下町ロケット」でも「ノーサイドゲーム」「陸王」でも女性技術者やスタッフは男性と対等に描かれています。

これは半沢の時だけ意図的に女性を控えめなポジションにしているとしか考えられません。

半沢直樹の妻花

今シリーズの原作小説「ロスジェネの逆襲」「銀翼のイカロス」は週刊ダイアモンドに連載されました。

前作の「オレたちバブル入行組」「オレたち花のバブル組」は別冊文藝春秋に連載されていたので、半沢と同期たちの家族達のエピソードも克明に描写されていました。

「ロスジェネ」と「銀翼」は経済誌に連載されていたせいか、家族のエピソードは全く出てきません。

半沢と花とのやりとりは物語と全く関係ない癒やしの場面になりました。

ネットでは半沢の自宅の夕食が品数が多くて、専業主婦としてとてもこんなに作れないと突っ込まれています。

東京セントラル証券の浜村瞳

スピンオフから登場している浜村瞳も、半沢や森山を尊敬しており、従順で忠実で、けしてでしゃばることがない部下です。

小料理屋の女将智美

「相棒」や「はぐれ刑事純情派」など刑事ドラマで刑事が行きつけの女将さんが登場します。

これもまたそのイメージの枠を出ない役柄ですね。

出番こそ少ないけど、その着物姿の似合うこと。

電脳雑技集団 平山美幸

紹介した3人とは全く真逆のキャラクターのように思えますが、昔の小さな商いは必ず夫婦二人三脚で切り盛りしたものでした。

常に夫平山にぴったり寄り添っているのは、二人で電脳雑技集団を大きくしてきた自負があるからでしょう。
そう言った意味では平山美幸もまた昭和らしい古風な女性像と言えます。

昭和のドラマではお仕事ドラマの中でも必ず、仕事場にはお茶くみの事務員、いきつけの店のママ、あるいは家庭の描写があって、ドラマの展開には全く関係ないけど箸休めてきな役割を果たしていました。

半沢直樹の人気の秘密の一端がここにあるのかもしれません。

お気楽流シナリオ作法で半沢直樹第3話を分析する

「半沢直樹」第3話も「懐かしのドラマが教えてくれるシナリオの書き方」のシナリオ作法でドラマを分析していきます。

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半沢のはっきり言う性格が今回もトラブルのもとに……

今回も主人公半沢が面と向かって親会社の東京中央銀行に宣戦布告。
中央銀行が後押しする電脳雑技集団が買収しようとする、スパイラルにアドバイス契約を結びました。
半沢は敵意をストレートに表現しすぎ。
たちまち敵に対抗策を打たれてしまいます。
歌舞伎俳優が多いドラマですが、「忠臣蔵」の大石内蔵助のように、肝心な時まで手の内を明かさないで昼行灯を装ったのを見習ってほしいなあ。

困ったちゃんにあの因縁のオトコが登場。さらにひと味違った上司も……

第3話は金融庁の検査官の黒崎が登場しました。
なんと証券取引等監視委員会に異動になった設定です。
しかし、原作では黒崎は第2部の「銀翼のイカロス」で大活躍します。
そこでは金融の検査官なんですが……
金融庁の組織図では銀行を取り締まるのは監督局で、全くの別セクションなんですけど……
短い間にセクションがものすごく変わっていることになりますが……半沢もそうなんで気にしないことにしましょう。
黒崎は別に半沢を妨害するために検査をしているのではなくて、職務を全うしているだけなんでしょうが……
「お気楽流シナリオ」では、困ったちゃんははっきりとした敵だけでなく、誰もが認める優秀な人物でもなりうるといいます。
主人公と対立する立場だったら困ったちゃんになると言うのです。
黒崎は変化球的な困ったちゃんですね。

また、今回金融庁に証拠を掴まれる情報を漏らしてしまったのは東京セントラル証券の岡社長でした。
悪気はないのかもしれないけど、確実に半沢の足を引っ張った困ったちゃんでした。
岡もまた東京中央銀行からの出向組なので、フカヨミするともしかしたら東京中央銀行に逆らいたくなくて、
わざと半沢の妨害をしたとも考えられます。

瞬間瞬間で局面が入れ替わるデッドヒート

「お気軽流シナリオ」ではストーリーを考えずに、スポーツ中継と同じように【勝つ】【負ける】のデッドヒートを畳みかけろと説きます。
今回は、前半は証拠になるファイルを巡って半沢組対黒崎金融庁のデッドヒートが行われました。
黒崎は半沢のパソコンを占拠してたちどころにクラウド上のデータにたどり着きます。
すかさず瀬名はプログラマーの高坂に半沢のパソコンにハッキングして、データを削除することを命じます。
この駆け引きが実にサスペンスフルでどきどきしました。
黒崎がファイルを開けた瞬間、高坂が一歩早くデータを削除できました。
と、喜んでいるのもつかの間、岡社長のチョンボでシュレッダーにかけた書類が見つかってアウトになりました。
しかし、ここではスパイラルのfoxの買収が発表されます。
foxとの合意のもとでの逆買収なので、黒崎が検査する意味がなくなりました。

後半は買収をめぐっての東京中央銀行・電脳対スパイラル・半沢のバトルです。
当初、スパイラルとfoxが合併しても、電脳には勝ち目がないと悲観的な見方をされます。
ところが海外の大手のIT企業コペルニクスと組むことになって、スパイラルの大逆転!
しかし、喜びも束の間、三笠副頭取が銀行の意地を見せて電脳に500億円の追加融資をします。
僅かの間に攻守が入れ替わるスリリングな戦いでした。

今回のように、前半と後半でデッドヒートの目的が変わるのはドラマでも珍しい展開ですね。
本当は2話だったのに、放送の都合で1話にまとめた感じですね。
次回はいよいよ電脳対スパイラルの対決の決着がつきそうです。

半沢直樹の世界にうごめく世代間の仕事感ギャップ

第3話ではスピンオフの主人公高坂が大活躍でした。
スパイラルの瀬名社長も、システムのことでは高坂に頼りっぱなしでした。
高坂などの世代は、原作には登場しないロスジェネ世代によりもさらに若い世代ですね。
世代論はドラマ「半沢直樹」の裏テーマともいえます。
世代ごとをそれぞれ考察してみました。

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団塊の世代は繁栄のおいしいとこどり

あまり登場しませんが、中野渡頭取の年代の人です。
産まれたときには既に太平洋戦争が終わっていて、後は景気が後退することなく右肩上がりに経済が成長した世代です。
時代にも恵まれて大きな成果を出しており、その成果を縦に説教されると下の者は何も言えなくなってしまいます。

上を見習い上に従ったバブル世代

上の世代をモデルに上の世代に言われた通りに、仕事をしてきた世代です。
就職したときが好景気の真っ只中で、バブルが弾けると同時にだんだんと景気が下がり、上の世代の人々がほぼ定年まで勤め上げられるのに対し、それぞれの選択が迫られています。
三笠副頭取や大和田のようにそのまま上の世代の頂点をめざしていく人もいれば、新しいビジネスモデルを構築していくfoxの郷田や電脳の平山夫妻のような人もいます。
また、東京セントラルの岡社長や三木のように、能力的には劣る部分があるのに景気がよかった時に入社できた幸運と、何があっても会社が守ってくれるという安心感をもって生きている人たちもいます。見方によっては渡真利もその一人でしょう。
半沢はその世代の中でも異端の存在です。

苦労人のロスジェネ世代

森山やスパイラルの瀬名のような世代です。
2人ともバブルがはじけて父親が落ちぶれて、就職氷河期の中でもがきながら社会を生きてきた苦労人です。
彼らにとって既に会社は自分たちを守ってくれるものではありません。
起業家にせよ、会社員にせよ、自らの行動力で道を開いていかなければならないと思っています。
瀬名のあこがれていたIT企業の先駆けだったカリスマ社長foxの郷田が、実は負債を抱えていて弱気になっていたのが皮肉でした。
精神的には瀬名の世代の方が腹が座っているかもしれません。

倒れても立ち上がるロスジェネ世代以降

スパイラルのプログラマー高坂はさらにロスジェネより若い世代でした。
瀬名がfoxの郷田に憧れていたように、高坂は瀬名に憧れています。
既に学生時代に起業して挫折、スパイラルに再入社しています。
今は会社員ですが、いずれはまた起業するかもしれませんね。
一度、起業に失敗したら全て終わりという刷り込みもありません。
何度でもやり直しができます。
完全に一つの会社にしがみつくという価値観はありません。
こうして見てみると、ドラマ的にはロスジェネ世代以降の人々の方がサバイバル能力があるようです。
日本はまだまだ希望がありそうです。

「ハケンの品格」と比較

今週最終回を迎える日テレドラマ「ハケンの品格」では、AIによる経営改善計画が打ち出され、今まで派遣社員を下に見ていた正社員がリストラされることに……
今まで会社に従順だった小泉孝太郎さん演じる里中が急遽リストラされる社員と一緒に独立起業を離す展開になりました。

里中は半沢の中で言えば、渡真利的なポジションの会社にずっと忠誠を誓い、和を大事にするタイプ。時代が時代なら絶対に定年まで会社に残るタイプでしょう。
その里中も独立しなければならないほど、大前春子の言葉でいうと「日本は沈没している」んでしょうか?

今シリーズでは語られないでしょうが、もし半沢直樹シリーズの続編が描かれるとしたら銀行の衰退、解体のときに半沢はどういう選択をするのか見てみたいですね。

半沢直樹第3話の考察

半沢直樹第3話の感想・考察です。

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予想に反して、冒頭であっさりスパイラルはfoxを買収することを表明。

Foxが経営破綻寸前だという事実が、マスコミに暴露されてしまいます。

Foxを買収するのが目的と言うより、foxと業務提携することで、スパイラルの買収を阻止し、電脳雑技集団の野望を阻止するつもりのようです。

金融庁の黒崎がやってきました。

黒崎にリークしたのはやはり、セントラルの岡社長から諸田経由で伊佐山から三笠副頭取に入っていました。

高坂の高度なスキルで、隠しファイルを削除できましたが、さすが黒崎、岡田社長のシュレッダーで削除した書類も再現しました。

つまり、半沢の足を引っ張ってる原因作ってるの全部岡社長です。

足手まといでしかない……

パワハラで追い詰める上司も嫌ですが、ダメダメすぎてフォローしないといけない上司も嫌です。

どっちかしかいないのか!

半沢も大変です。

黒崎の検査と高坂の活躍は約30分くらいで終了。

たたみかけるようなカット割りで、吉沢亮さんと片岡愛之助さんの出番がものすごく長いように感じられまし
た。

後半は、スパイラルとfoxの実質的な合併と、多分、マイクロソフトとかAppleクラスの大きな会社と手を組んだ
ということでしょう。

ここで一気に形勢逆転して、勝利はスパイラルのもとに……

と思いきや、東京中央銀行は大手銀行の意地で、さらに大きな融資額で電脳雑技集団を後押しします。

それが、全て大和田が仕組んだ巧妙な手口でした。

三笠よりも大和田の方が一枚上手だったこと、そして、やはり大和田がラスボスで、伊佐山はその手下であるこ
とがはっきりしました。

やっぱり、いとこコンビ大和田と伊佐山は影でつながっていました。

いやあ、さすがにここまで深謀遠慮で絵を描いているとは思いませんでした。

大和田が頭取が狙えるポジションに復帰するために、全て仕組んでいたんですね。

原作では一切関与していない大和田が裏の裏まで操っていたとは驚きです。

大和田が出世してしまったら、後半の「銀翼のイカロス」編にも、大いに関与してくることが予想できます。

今回、黒崎の検査を逃れるために高坂がファイルを削除した時に、東京セントラル証券のチームがみんなでガッツポーズをして1つになった姿が描かれました。

「下町ロケット」や「ノーサイドゲーム」を彷彿とさせました。

そして、スパイラルとfoxを結びつけるために送り込んだ森山に半沢が送ったメッセージが「感謝と恩返し」という言葉でした。

「倍返し」を信条とする半沢にしては、矛盾していると思いますが、もともと半沢が応援したくなる企業は社会
貢献している企業でした。

ロスジェネ世代の森山には、半沢と大和田のバブル世代のように、身内同士で足引っ張りするようにはなっても
らいたくないというメッセージだったのかも知れません。

もし、foxとスパイラルとコペルニクスとの合併が進んだら、アマゾンを超える流通システムが完成していたかもしれません。

しかし、2話分の物語がぎゅっと1話に詰め込まれていた感は否めませんでした。

もっと高坂の活躍、黒崎と半沢とのやりとりが見たかったです。

いつもは第1部第2部と5話づつでワンクールなんですが、コロナの影響で短縮されるようですね。
「ハケンの品格」「BD」もそうですが、今シーズンは話数の縮小を余儀なくされて、実にもったいないことになりました。

本来ならば話数を延長しても視聴率が伸びそうな人気ドラマなのに、コロナがにくいですね。

ドラマ放送の都合で、今田美桜さんが、「半沢直樹」に出演後、すぐ後の日テレ「親バカ青春白書」にも出演しているのも撮影の都合ですね。

「半沢直樹」第3話あらすじと予告動画だけで予測する

前回半沢はスパイラル代表瀬名に買収をさせないための策として逆買収を提案しました。
しかし、逆買収を嗅ぎつけたのか、あの宿敵金融庁の黒崎が東京セントラル証券に乗り込んできます。
しかし、黒崎はいったいなにを嗅ぎつけて、東京セントラル証券にやってきたのでしょう。
まず、東京セントラル証券がやっている行為が違法性がないと検査官の黒崎が来る理由がありません。
言いがかりにせよ、本当にせよ、半沢たちがやっている行為がなにか法に抵触するんですかね。

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黒崎を東京セントラル証券に向かわせた黒幕は誰だ? そして内通者は?

前シリーズでも黒崎が東京中央銀行に疎開文書の検査に来た時も、黒崎自身は知っているのか知らないのかわかりませんが、半沢の動きを妨害するために大和田に仕組まれて検査に来ました。

今回も半沢の行動を疎ましく思う東京中央銀行の中の誰かが、黒崎にリークしたに違いありません。

候補は3人います。

大和田、伊佐山、三笠です。

予告動画では大和田が誰かに「半沢という男をなめてはいけない」と忠告しています。

伊佐山か三笠に言っているんですかね。

もしかしたら、大和田が三笠に半沢の動きに注意するように警告し、油断している伊佐山をきつく諌めます。

三笠に叱責された伊佐山は激昂して「半沢、の動きをさぐれ!」と半沢の動きを警戒したのかもしれません。

黒崎は半沢が逆買収を仕組もうとしているのを知っているのか?知らないか?

ひょっとしたら、半沢が何を隠しているのかさえも知らないのかも。

黒崎を動かした黒幕は半沢が動くことで、その動きの中から半沢が何を企んでいるのか揺さぶりをかけているのかも知れません。

もし、黒崎が逆買収の話を嗅ぎつけているのなら、東京セントラル証券かスパイラルの中に東京中央銀行へ情報を漏らしている者がいる能性が強くなります。

スパイラルも立ち上げた仲間も離反して株式を電脳雑技集団に譲渡しているし、東京セントラル証券もスピンオフの頃からゴタゴタしています。

内通者がいてもおかしくはないです。

スパイラルで東京中央銀行に内通しているのは考えづらいです。スパイラルの社員と東京中央銀行では情報をやりとりするパイブがありません。

前回、前前回の三木のように東京中央銀行の出向組なら出向をエサに内通することも考えずらいですが、東京中央銀行に戻った三木が閑職に追いやられている事実はセントラル証券に居残った組は知っているでしょうからこれも考えづらいです。

スパイラルの中でも瀬名のやり方に反発した社員の一部が、電脳雑技集団に株式を譲渡した加納や清田を慕う社員によって電脳雑技集団かfoxに吸収された方がいいと思い。

半沢が提案する逆買収を阻止するという可能性が考えられます。

プログラマー吉沢亮=高坂圭はどうやって逆買収の証拠を消すのか?

第3話はスピンオフドラマ「エピソードゼロ」の主人公だった高坂が半沢に託さられたデータを黒崎の目からどうやって守るかが注目されます。

今回のエピソードは全く原作にないので、予測不能なのです。

個人的な予測では高坂は一旦、東京セントラル証券とスパイラルのデータを大本を全部消去。

バックアップはクラウド上のデータサービスに移動しておくのではないかと思います。

スピンオフでもハッキング予防のために本物は違うHDに移して置いて、ダミーを囮に使いました。

この手をまた使うのではないかと思うのですが……

このドラマの時代設定が一昔前だとしたら、Dropboxなどのクラウド上にデータを保存するサービスはまだ普及し始めでした。

そのクラウドサービスのパスワードがスピンオフの時にも半沢のものではないかと思います。

そしたら、スピンオフとドラマがつながってうれしい!

最後は展開予想とうよりも展開願望になってしまいました。

半沢直樹前シーズンに登場して今回登場しない登場人物一覧

ドラマ「半沢直樹」前シーズンには登場していたのに、新シリーズには登場していない人物を紹介します。

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渡真利と並ぶ半沢の同期近藤直弼滝藤賢一

及川光博さん演じる渡真利と並んで、半沢の同期の近藤を演じたのは滝藤賢一さんでした。

出向先の会社で完全に無視されて、心を病んでいくさまはリアルでした。

要領よく無難に銀行内を世渡りする渡真利。

どんなに逆境に落とされても正面から困難に立ち向かい、理不尽な上司の仕打ちに絶対に反旗を翻す半沢。

二人とは違い社会の仕組みに粛々と従って、心を病んでしまう近藤。

一番、人間らしい等身大のキャラクターかもしれません。

半沢が非日常ならその対比となる銀行員のリアルな日常を象徴したキャラクターでした。

今シリーズでは「半沢歌舞伎」と言われるほど、ビジネスのバトルがまるでやくざ映画や時代劇のように誇張されて表現されています。

近藤の不在でさらにそこが際立ちますね。

原作では近藤は渡真利と並んで、ずっと登場する半沢とは切ってもきれない仲でシリーズ4作全てに登場しています。

ドラマではシンガポールに長期出張中の設定でした。

映画やドラマに欠かせないバイプレーヤーの滝藤さんですが、最近は「探偵が早すぎる」や「小瀧兄弟と四苦八
苦」などで主演もするポジションになってきました。

売れっ子になったのは喜ばしいことですが、ちょっとだけでも顔を出してほしいなあ。

半沢が唯一信頼できる上司内藤博=吉田鋼太郎

上司ときたらかならず半沢に対しして理不尽すぎるほどの仕打ちを仕掛ける中、唯一半沢の味方になってくれた営業第二部部長でした。

原作では今回のスパイラルの買収騒動が収まった後、半沢は銀行に復帰して、内藤の下でまた働きます。

しかし、東京セントラル証券と東京中央銀行では道路を隔てたとなりの建物なのに、内藤が銀行にいないのはち
ょっとおかしい気がします。

となると、吉田鋼太郎さんもやはり登場しないんでしょうか?

吉田鋼太郎さんも以前からドラマ映画に欠かせないバイプレーヤーでしたが、「おっさんずラブ」で大ブレイク。

今シーズンは「スーツ2」主役の織田裕二さん演じる甲斐を追い落とそうとするラスボス的キャラ上杉役で出演中。

スケジュール的に厳しいですかね。

ちょっとでも出て欲しいなあ。

滝藤さんも吉田さんも売れっ子になったから、しかたがないかも知れません。

「半沢直樹」と「スーツ2」の不思議な関係

「スーツ」繋がりですが、もう一人の主人公の鈴木を演じる中島裕翔さんは半沢直樹の前シーズンの大阪編で半沢の部下中西を演じていました。

高身長で大人っぽい顔立ちですが、半沢出演当時はまだ10代だったんですね。

いまやすっかりスーツの似合う大人の男性になりました。

織田裕二さんに負けない二枚看板になってます。

そして、「スーツ」で中島さんの幼馴染谷元砂里を演じていたのが、「半沢」新シリーズで東京セントラル証券の浜村瞳を演じている今田美桜さんでした。

偶然なんでしょうが、まるで「スーツ2」に吉田鋼太郎さんと中島裕翔さんが出演しているから、交換移籍したようです。

「スーツ」で今田美桜さんと新木優子さんが中島さんをめぐって三角関係が展開していましたが、2は今田美桜さんがいないので、

中島さんと新木さんの恋の進展が期待できます。

近藤の不在のかわりに、丸一太さん演じる苅田が半沢の同期として登場しています。

原作では実は同期は5人組で、あと9.11で行方不明になった押井という人物がいます。

はて内藤の再登場はあるのか?

それとも内藤にかわる新たな上司が現れるのか?

後半部分の楽しみとしてとっておきましょう。

第3話に登場する黒崎やスピンオフに登場した高坂をおさらい

第3話は前シーズンに登場した人気キャラオネエの黒崎が登場します。

さらにスピンオフで主人公だった高坂が登場します。

盛り上がること間違いなし。

二人のキャラとエピソードを振り返ります。

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前シーズンに登場した金融庁黒崎駿一

オネエ口調のドSキャラで部下を指揮し、秘密を隠そうとする半沢との頭脳編を繰り広げます。

黒崎役で片岡愛之助さんは大ブレイクして、歌舞伎出演と共にドラマや映画に大活躍しています。

しかし、この黒崎役以上にインパクトのある役はありませんね。

堺雅人さんとは真田丸でも共演。こちらでは、敵味方ではなく、同じ西軍同士でした。

黒崎は国税庁や金融庁の責務を果たそうとしているだけですが、半沢の業務と真っ向から対立します。

大阪の時は失踪した会社社長の隠し財産の行方を知る愛人を巡って半沢と対立。

東京で金融庁に戻ってからは伊勢島ホテルに関するする文書を巡って、銀行内部や半沢を家宅捜索する執拗さで半沢を追い詰めます。

これもまた半沢の機転で、黒崎の追求を退けることができました。

大和田の側近岸川の娘と婚約していました。

岸川の娘とその後、黒崎は無事結婚できたんでしょうか?

黒崎のその後も気になります。

原作だと大和田をはじめ、半沢の敵は1巻1巻独立していて、対決後再登場していません。

しかし、黒崎だけは第2巻「オレたち花のバブル組」に登場して第4巻「銀翼のイカロス」に再登場しています。

原作者の池井戸潤さんが前シーズンの撮影見学に行った時が、ちょうど片岡愛之助さんが撮影していた日だったそうです。

そこで当時週刊誌連載されていた「銀翼のイカロス」に再登場させたそうです。

さて、今度はスパイラルの逆買収が法に引っかるんですかね。

今度は証券取引等監視委員会の検査員として三度半沢の前に現れます。

久しぶりの再会……

と言いたいところですが、今シーズンは前シーズンの半年ほどしか時間が経過していないはずなので、黒崎短期
間の異動が多すぎるぞ!と言いたいところですが、半沢対黒崎の対決が楽しみです。

黒崎は今度こそ半沢を出し抜けることができるのか?

私生活だけは幸せであることを願います。

スパイラルプログラマー高坂圭

「半沢直樹エピソードゼロ」の主人公は吉沢亮さんが演じた高坂圭でした。

東京セントラル証券の新しい証券取引システムを構築するリーダーとして抜擢されました。

もともと大学時代に学生起業したくらいに、プログラミングには卓越した力量を持っています。

自分より下のものにリーダーの座を奪われた吉沢悠さんの若本がことごとく高坂を妨害します。

このへんは、中央銀行の中の半沢の立場のようです。

しかし、何者かがハッキングして、システムの個人情報が奪われてしまいます。

最初は研修社員として東京セントラル証券に入っていた今田美桜さんの浜村瞳が疑われていたのですが、結局は東京セントラル証券の内部から裏切り者いたことが分かりました。

このドラマで分かることは

スパイラルも東京セントラル証券も社内がズタズタということでした。

優秀な高坂のような人材を入れているものの、若い力を活かしきれていない。

瀬名と一緒にスパイラルを立ち上げた加納とは、方向性違っているようです。

また東京セントラル証券も、社内で不正をする者がいたりして、半沢も大変なところに出向してきたなと不安になりました。

東京セントラル証券のシステム自体を構築したスパイラルなのに、いざ電脳雑技集団と取引をはじめると、あっさりスパイラルの買収を後押しするって、道義にどうなんだろうと考えてしまいます。

黒崎に逆買収の証拠を掴まれないために高坂がどんな作戦に出るのか。

黒崎対策ならお手のものの半沢が勝つのか?

お気楽流シナリオ作法で半沢直樹第2話を分析する

第1話の考察に参考にした本「懐かしのドラマが教えてくれるシナリオの書き方」で推奨するお気楽流のシナリオ作法で、「半沢直樹」第2話を考察してみました。

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主人公・半沢の欠点の反骨心で今回も困難の連続

お気楽流シナリオ作法では主人公の欠点を考えろと主張します。
半沢の欠点今回理不尽なことをされたら、絶対黙ってはいられない性格が今回も彼を苦しめます。
フォックス、電脳雑技集団を巻き込んだスパイラルの買収が全て東京中央銀行が後ろで糸をひいた茶番劇だと知って半沢の怒りが爆発します。

原作小説「ロスジェネの逆襲」では、世渡り上手の同期渡真利に「徹底に相手をやっつけることが正解じゃないぞ。たまにはおとなしく流しておくことも必要なんじゃないか。今は雌伏の時だと思え」と忠告されますが、半沢はきっぱり断って、自分のやり方を貫くと宣言しています。
半沢の今後が心配です。

困ったちゃんのオンパレードで怪演連発!

お気楽流シナリオ作法では主人公と困ったちゃんをぶつけることで、ドラマを展開せよと言います。
半沢にとって、味方は渡真利と妻華と東京セントラル証券の森山はじめわずかな部下のみ。
あとはみんな半沢に困難をもたらす困ったちゃんかも知れません。

本社で再会して嫌味に声をかける大和田。
チャンスがあれば、伊佐山のミスにつけんで三笠副頭取を追い落としたい様子です。

諸田は東京セントラル証券に情報を売った条件に、東京中央銀行に返り咲いているのに、
悪びれず、東京セントラル証券の生え抜き社員を見下す態度。
森山たちにとっては憎くてしょうがないやつですね。

Foxの社長はホワイトナイトとして、さっそうと登場しながら、実は巨額な負債を抱えており、実は銀行の言いなり……カリスマと思っていたのに残念です。

太洋証券の広重はホワイトナイトをすすめる時までは沈着冷静、しかし半沢たちに買収のからくりを見破られたときにはしどろもどろになって声をひっくり返す。この落差の演技が見事でした。

伊佐山はスパイラルの瀬名がおいそれと買収に応じないことをはじめから計算して、foxのホワイトナイトまで用意周到に仕組んでいたのでした。悪がしこすぎる!

半沢、伊佐山とどちらが勝つか分からないデッドヒートが展開

お気楽流では物語の展開を考えずに、ピンチチャンスピンチチャンスとデッドヒートを畳み掛けろと説きます。

今回はスパイラルの命運が、ピンチとセーフが交互に入れ替わって、先が読めない展開でした。

ホワイトナイトが中央銀行が仕組んだ罠だとわかり、絶望的になるスパイラルでしたが、半沢が逆買収を持ちかけて、ピンチをチャンスに変えて大逆転となるかどうか?

その中でも前回は完全な困ったちゃんであった三木が東京中央銀行に戻って、今回は半沢に情報を提供する味方になるところが面白かったです。

諸田の目を欺くために、ファイルを偽装しておくなんて、本当は頭のキレる男なのかもしれません。
伊佐山も三木との約束を守って、いいポジションを与えておけば三木の裏切りは防げたのかもしれません。
やはり、エリート過ぎて日陰者の心理を理解することできなかった。
エリートゆえのバイアスですね。

第3話は金融庁の黒崎、エピソードゼロに登場した高坂が登場します。

二人は困ったちゃん? それとも頼れる味方? ますます盛り上がりそうです。

半沢・大和田を反面教師に伝説の雀聖に学ぶ9勝6敗の生き方

半沢直樹の上司、同僚はどうして半沢を目の敵にして彼をおとしいれようとするのでしょう。
また、大和田取締役は半沢に不正を指摘されたことを根に持っています。
大銀行で活躍するエリートでありながら、なぜ彼らはちっとも幸せそうじゃないのか?
人生をばくちととらえて、ツキをコントロールすることを信条としていた伝説の雀聖の著書から半沢直樹のキャラクターから、人生と運を考えてみました。

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ここに1冊の本があります。色川武大著「うらおもて人生録」。
直木賞作家・色川武大よりも「麻雀放浪記」の作者・阿佐田哲也さんの名前の方が有名かもしれません。
ギャンブルで培った人生の生き方を語ったのが、この「うらおもて人生録」です。
この本の中で色川さんは運は「9勝6敗」にせよと説きます。

運は9勝6敗が調度いい

色川さん曰く
人間は誰しも一生食っていかなければいけない職業につかなければならない。
そのためにはフォームを作れ、そのフォームは全勝をめざすのではなく勝ち越し、大相撲でいうと15戦のうちの9勝6敗か8勝7敗でギリギリ勝ち越せるくらいの勝率をめざせと言うのです。
(色川さんの表現をわかりやすくアレンジして書いています)
これはあくまで運の話で、実力ではありません。

「うらおもて人生録」の中では向田邦子さんを例にあげています。
脚本家の向田邦子さんは当時直木賞を受賞、エッセイも評価されて、ドラマも大ヒット。
まさに、全勝と行った勢いでした。
ところが飛行機事故で不慮の死を遂げました。
これは、普通の人間なら不運ですむ問題ですが、ばくち打ちの視点からはエラーだと言います。

常に全勝をめざして生きていくと、いつか大負けする時が来る。
そのために常に運は9勝6敗にした方がいい。
勝ちすぎずに運を未来に残しておくイメージですかね。

半沢とは関係ありませんが、先日若い俳優さんが自殺を遂げました。
恵まれた容姿、卓越した演技力、さらに歌も踊りも抜群で、舞台、映画、ドラマ、CD、どれも全て順調なのに突然の謎の死。
彼も全勝続きで、突如溜め込んでいた不運が一気に襲ったとしか考えられません。

色川運理論から見ると、半沢をはじめ大和田もずっと全勝を目指しているような気がします。
常にまわりに遅れをとらないようにして、トップをめざす。
半沢、大和田、そして伊佐山、三笠みんな負けることを知らないでずっと来たような連中です。
だから、突如一気に不運が襲ってくるのかもしれません。
仕事はできるのですが、運の使い方を知らないようです。

半沢の仲間で運の使い方が上手なのが、渡真利ですね。
渡真利は上手に9勝6敗をキープして、上役に目をつけられることなく上手に銀行内で世渡りしているようです。

では東京セントラル証券から東京中央銀行に出戻りで戻った三木はどうなんでしょうか?
三木はどう見ても勝ち越しているようには見えません。
彼は営業能力は高いと評価されていますが、閑職に追いやられてずっと不遇のようです。
自分が負け越してしまう土俵なら上がらずに、勝ち越せる土俵で戦ってはどうかと思います。
なにも銀行周辺だけが戦う場所じゃないと思うのですが……
今回は登場しないようですが、半沢と渡真利の同僚近藤は新しい土俵で戦うことでイキイキしているようです。

半沢も渡真利のように、やられたらやりかえすのではなくて、上手に世渡りしたら、銀行でも出世できるかもしれないと思いました。
でも自分より強いやつに遠慮する半沢なんて半沢じゃない!
やはり半沢がギラギラしている方がドラマが盛り上がりますね。
そのままでいてくれた方がいいみたいです。

半沢直樹新シリーズが時代遅れ感がすごい件

前シーズンから7年…… 待望の続編で話題沸騰ですが、ネットの声では違和感を感じるという声がチラホラ。 設定が時代遅れだという意見があります。 今回はドラマ半沢直樹の時代遅れ感を考察してみます。

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銀行の存在自体が過去のもの

前シーズンから7年経って、ずいぶんと時代は変わってしまいました。
まず、銀行がどこに融資するかで大企業、果ては社会の経済状況が動いていたのは今は昔、すっかり銀行自体の力が衰退し、今や銀行の合併や解体があいついでいます。
昨年は原作は江波戸哲夫さんですが同じ日曜劇場「集団左遷!!」で外資IT企業の進出で解体を余儀なくされる銀行の様子が描かれていました。
銀行に入ったら一生安泰――のような幻想は完全に打ち砕かれてしまいました。
しかしながら今回のドラマではまだ銀行が大きな影響力を持っていて、銀行員たちも銀行というものの力を信じていて、出向先左遷は悲惨、銀行へ出戻れば安泰と、銀行にしがみついている様子が描かれています。
あきらかに森山たち東京セントラル証券のプロパー社員=生え抜きの社員は本社銀行から出向 してきた元銀行員の社員に差別されています。
こんな分かりやすい階級構造はもう現在では解体しているとおもうのですが……

原作小説が既に古い

もともと原作小説の「ロスジェネの逆襲」は2010年から週刊誌連載されたもので、
モデルになった事件は2005年にあったライブドアの日本放送買収の件がモデルでした。
今やすっかりIT会社は世間に認知されていますが、突如現れて古い会社を押しのけて進出してきたライブドアは明らかに【悪】のイメージがありました。

時代劇感がすごい!

こちらも13年ぶりの新シリーズが放送中の「ハケンの品格」ですが、13年経っても派遣社員の扱いが差別的で、旧シリーズよりさらにヒドくなっている感があります。

どちらを見ても、現代劇というより時代劇を見ている感覚になります。

力の強い者が大いばりで、立場の弱い者を理不尽にいじめている。
忠臣蔵の吉良上野介や、水戸黄門の悪代官や悪徳商人のようです。
猿之助さん、松也さん、さらに歌舞伎俳優さんの配分が多くなって余計に感じるのかもしれませんが…… もはや派遣だろうが社員だろうが会社というものにしがみついていても意味はない。

「ハケン」の主人公・大前春子は前から会社というものを冷ややかに見ていますが、半沢はあくまで銀行員は顧客第一で顧客の利益を最優先するという立場を崩しません。

大前春子は木枯し紋次郎がモデルになっています。「私には関わりございません」の口癖も、「なぜ派遣社員の道選んだかさだかではない」も紋次郎のエンディングのナレーションですね。

大前春子はあきらかに会社というルールから外れたアウトローなのに、半沢は体制側の人間でありながら体制側の悪をゆるさない。それでいながら体勢側の規範からちょっとはみ出しています。時代劇で言うと遠山の金さんが一番近いですかね。

「ハケンの品格」ではAIによる会社の合理化が進み、正社員のリストラが進められています。
さすが現代を舞台にしているだけあって、会社という組織時代が解体されつつある現実を描いています。

しかし、相変わらず「半沢」では本社勤務の人間が大きな顔をして、出向や出戻りは縮こまっています。
あきらかな時代齟齬な感じですが、そこが勧善懲悪になってますます時代劇っぽくなっている感じがします。

コロナ騒動の中いろんなものが破綻していく中、パワハラ上司の姿も昔なつかしい気がしてしまいます。

半沢直樹第2話の感想・考察と次回の展開予想

亀裂があった森山と瀬名はほどなく和解。

それは森山が高校時代の別れに渡した瀬名の父が作った万年筆が2人の心を結びつけました。
アイテムを通して、相手と心が通じ合っていることを象徴するのはドラマではよくありがちですが、本気で森山が瀬名のことを友達だと思っているのが伝わりました。
ホワイトナイトに名乗りでたITの有名企業FOXの経営者郷田だカリスマ的な経営者でした。
これに裏がなければ本当に、瀬名にとって救いだったのですが……

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今回、一番心に染みたのは前回、東京セントラル証券を裏切りを条件に銀行に戻った三木でした。
しかし、伊佐山が約束通り三木を大事に扱っていれば、半沢の元に戻ってくることはなかったはずです。
伊佐山はずっと強い方強い方に立ち回ることで、弱い立場の人間の心理を理解することができなかった。
そこが伊佐山の限界なのかもしれません。

大和田はわかりやすく三笠副頭取の電脳のスパイラルの買収を牽制しています。
半沢にも、一瞬親切そうにしておきながら、本心は敵意むき出し。
「君はもうおしまいDEATH!」
と首を切る仕草。
伊佐山が直球直球で半沢を追い詰めるのに対して、伊佐山は変化球で見えない角度から半沢を攻めている感じですね。

逆ギレして怒って、半沢と反撃でフニャフニャになってしまってのしなだれてしまう落差に驚きました。
山崎銀之丞のキレ芸もすごかった。
声がかれたり、ひっくり返る感じもよかった。
いろんな俳優さんの怪演率が増加。
これも、香川照之さんと猿之助さんの影響でしょうか?

目論見が外れて半沢に怒る伊佐山。
それに加えて今まで抑えていた感じのあった三笠の古田新太さんが、それまで静かにしていて半沢と面と向かって、キレていく姿がド迫力で、大怪獣総攻撃的な展開です。

顧客第一主義を貫いて、半沢、大和田、伊佐山と三笠のグループ三つ巴になってこの動きを静観している中野渡頭取が実は一番のクセモノなのかもしれません。

映画界では日本の俳優はヤクザと軍人だけはどんな役者でもうまく演じるといいますが、言い方が悪いですが、半沢で銀行員を演じる人はみんなすごく人間の本性があらわになります。

それはまるで往年の東映の実録路線「仁義なき戦い」で、出番の少ない脇役でもいきいきと演じていたキラリと光って、そこから今まで大部屋俳優で脇役専門だった俳優さんが、つぎつぎと頭角を現して、スターになっていったことに似ています。

第2話で半沢直樹、前シーズンよりも俳優のエネルギーが何倍も大きくなっています。

スパイラルとのアドバイス契約が成立し、半沢が瀬名に提案したのは逆買収でした。

第3話の展開予想

次回は前シーズンで大人気だった片岡愛之助さんのオネエキャラの金融庁の黒崎が登場します。
待ち遠しい! 楽しみすぎます。
片岡愛之助さんはこの役で大ブレイクしてすっかりおなじみの俳優になりました。
名物キャラの登場でさらに盛り上がること間違いなしですね。
スピンオフドラマ「エピソードゼロ」で主演した吉沢亮さんが同じセントラル証券エンジニアの高坂役で登場します。
このドラマから今田美桜さんが浜村で登場してますし、スパイラルの瀬名役の尾上松也さんや加納役の井上芳雄さんも登場しています。
同じ東京セントラル証券を舞台にしているので、今回のドラマとリンクしている部分がたくさんあります。

見てない人はもちろん、既に見た人も、お正月に放送されたドラマなのでちょっと時間が開いたので復習の意味でも、今シーズンへの伏線が描かれているので、もう一度見てみましょう。

大和田香川照之と伊佐山市川猿之助の絆

2020年7月24日に放送された「AーStudio」で市川猿之助は「半沢直樹」の伊佐山の演技の一つ一つを香川照之さんに指導してもらっていたことを告白しました。

半沢直樹ではドラマ撮影の前に脚本の読み合わせをしますが、歌舞伎のために読み合わせができなかった猿之助さんにかわり伊佐山のセリフを全部香川さんが読んだそうです。

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そして、伊佐山の登場シーンは全部香川さんが逐一演じてみせて、それを猿之助さんが真似したんだとか。
そして、ドラマの撮影でも伊佐山の出番には香川さんは出番がなくても撮影に立ち会いました。

逆に歌舞伎役者として先輩の猿之助さんは、香川さんが市川中車として、歌舞伎の舞台に出演するときはかならず同じように演技指導をして、舞台でも立ち会っているようです。

ものすごい絆ですね。
その連携がドラマの中にすごい熱量と圧迫感を生み出しています。
歌舞伎の世界では当たり前なんでしょうが、1つ1つのシーンに対する演技の入れ込み方が違いますね。

またそのエピソードを聞いているのが半沢直樹の父親役だった笑福亭鶴瓶さんだったのが笑えました。

香川照之さんと市川猿之助さんの出会い

香川照之さんは先代の三代目市川猿之助さん(現二代目猿翁)さんの長男として産まれました。
ほどなく離婚して、先代猿之助さんとは絶縁状態に……
母浜木綿子さんに女手一つで育てられます。
香川照之さんは東大卒業後、俳優としてデビューします。
以後の活躍はみなさんのご存知の通りです。

先代猿之助さんは子供に歌舞伎の芸を仕込むのをあきらめ、門閥にとらわれず、歌舞伎の世界にいない人材から多くの歌舞伎俳優を育てました。

ちなみに先代猿之助さんの一番弟子が日曜劇場「陸王」に出演した市川右團次さんです。
そしてご子息の市川右近くんは「ノーサイドゲーム」で主人公君嶋の長男役で出演しました。

先代猿之助さん率いる澤瀉屋の中で現猿之助さん前の亀治郎さんは頭角を現しました。
亀治郎さんは先代猿之助さんの弟市川段四郎さんの長男です。

絶縁状だった香川照之さんと現猿之助さんがはじめてあったのは、2006年のこと。
祖母のお墓参りで偶然鉢合わせしました。
いとこ同士なのに、ずっと会えずにいたんですね。
2人は急速に交流を深めていき、現猿之助さんが大河ドラマ「風林火山」の武田信玄役で初のドラマ出演をする時も、「利家とまつ」「功名が辻」など数多く大河ドラマに出演してきた香川さんがあいさつ回りに付き添ったと言います。

そして、現猿之助さんとの引合せで、香川さんは若い時に舞台裏に挨拶に行って追い返されて以来、交流の絶えていた先代猿之助と再会を果たします。

それがきっかけとなって、2012年に香川照之さんは市川中車、香川さんの長男は市川團子として歌舞伎デビュー、亀治郎さんは四代目猿之助に、三代目猿之助さんは隠居名二代目猿翁になりました。

長々と経緯を述べて来ましたが、世が世なら三代目猿之助は香川照之が継いでいたかもしれないんですね。
運命を感じます。

猿之助さんはスーパー歌舞伎Ⅱ「ONE PIECE」でルフィ役で出演中、舞台の事故で左手に大怪我を負います。

病院に一番にかけつけたのはやはり、香川照之さんでした。
自分のことのように滂沱の涙を流して心配する香川さんを見て、猿之助さんは逆に冷静になれたと言います。
この2人の絆は簡単に崩れそうにありません。

ドラマ撮影の裏話を聞いて、ますます半沢直樹を見るのが楽しみになってきました。

大和田に続いて伊佐山そして、出向先のセントラルの証券にも敵だらけ。
半沢包囲網をどうやって切り抜けていくのかみものです。

大和田の笑みの意味を予告動画だけで推測する

第1話のラストで会議室で「半沢が動き出しましたか……」と言うや、スマホをテーブルに投げ出して、不敵な笑みを浮かべる大和田取締役。彼の狙っているものとは……
原作を読んで見ると、大和田は前シーズンの原作以降登場していません。
しかも、大和田が半沢の父が命を絶つ原因になった融資断ち切った銀行員だったと言う設定はドラマオリジナルのものです

原作以上の強敵になったのも、一重に香川照之さんの熱演?怪演?のおかげです。

取締役に降格されても銀行に残れた大和田は絶対に半沢に対して憎い気持ちを持っているのに違いありません。

しかし、伊佐山部長のようにあからさまに半沢を憎悪する態度をとらずに、一見穏やかに対応して、本心を表に出さないところがさらに恐い!

電脳雑技集団からの敵対的買収をからスパイラルを救うために、大手IT起業のFOXが名乗りをあげます。それは一見、スパイラルにとってはねがったりかなったりの取引のように見えますが、それには大きな落とし穴があり……スパイラルの瀬名も半沢もあっと驚く黒い陰謀が渦巻いていて……
という展開なんでしょうが、問題はこの陰謀にどれだけ大和田が関与しているかです。

考えつく限りの大和田の行動パターンを並べてみました。

1・全く関与せず

前シーズンで半沢に追い落とされた、大和田は銀行業務どころか人間に興味がなくなり、すっかり昆虫が大好きになって昆虫研究にいそしんでいる。仕事がないときは森に入って昆虫採集。

2・全く関与せずその2

予告で半沢を気遣いを見せたのが実は本心。すっかり改心して善人になり、今度は半沢の味方になって助けてくれる。ないか!

3・半沢と伊佐山の対立を静観

半沢と敵対しているように見せて、実は真の目的は三笠副頭取を蹴落として、副頭取の地位を狙っている。
半沢と三笠、伊佐山をぶつけて、半沢が二人を倒したら、ライバル二人が自分が関与せずに消えていく。もし半沢が敗れたら、半沢がいなくなり溜飲が下がる。

つまり、どちらに転がっても、大和田にとって得にしかならない。なんて悪賢い奴なんだ!
これが一番近いかも。

4・全ての陰謀を後ろで糸を引いている。

電脳雑技団からFOXまで全ての陰謀を伊佐山を通じて、実は影で自分がコントロールしている。対立しているように見せかけて、大和田と伊佐山は実はいとこで、切っても切れない仲だった。
全てはにっくき半沢を倒すため。
「施されたら施し返す」と言っていたが、実は半沢以上にやられたらやり返す根に持つタイプだった。

5・頭取の言いなり

前シーズンで本当なら懲戒解雇されてもおかしくない状況で、頭取に救ってもらった恩は忘れない。完全に頭取に心酔して、頭取の言うことならなんでも聞くように。頭取が心配しているから、半沢のことも気にかけている。そんなにいい人でしょうかね。

6・頭取の言いなりのふり

頭取のいいなりをしているふりをしながら、実は虎視眈々と後釜を狙っている。その前に、三笠副頭取の自滅を促し、頭取が高齢のために引退したら、ちゃっかり頭取の座に居座る。
そこから本性をあらわして、憎き半沢をグループから追い出す。それまでは絶対に本心は隠し通す。

以上、大和田の行動を深読みしてみました。
いずれにせよ、東京セントラル、東京中央銀行どっちが取引成功しても銀行にとってはどっちも同じことです。
それにしてもこの銀行は大丈夫なんでしょうか?
最終的に破綻しないように願うばかりです。

半沢をいじめないでくれと思う気持ち半分、半沢がいじめられればいじめられるほど、ドラマが盛り上がるので大和田に大暴れしてもらいたい気持ちで揺れ動きます。
最終回での半沢対大和田の最終対決が見たいですね。。

半沢みたいになるな!半沢直樹反面教師にして大人の生き残り術を学ぶ

折角、前シーズンで大きな仕事を成し遂げ、ライバル大和田の不正を暴いたにも関わらず子会社に出向させられ、出向先でもかつての同僚伊佐山に恨みをかわれて仕事を妨害されてしまう半沢直樹。
仕事もできるし、部下思いの半沢ばかりがどうしこんな苦難ばかりに遭うんでしょう。
半沢直樹を反面教師にして、社会人の処世術を学びましょう。

【原因解明】半沢が妨害に遭うのは少し年上の上司に目の敵にされるから

職場でも学校でもっとも煙たい相手は自分よりちょっと年下なのに、自分よりできる奴です。
自分より年下でもはるかに能力が上なら嫉妬の対象外になります。
あまり藤井聡太四段や、久保建英選手に嫉妬はしません。
かけ離れているからです。
目障りなのは身近でちょっと自分より能力のある人。
自分の地位が危うくなり、直接利害関係があるので、邪魔でしょうがないのです。
今まで多くの半沢の直接上司が彼を毛虫のように嫌っていたのはそのせいです。
年配の中野渡頭取には認められていました。

やられてもやりすごす

そこで半沢はモットーに反して、徹底的に戦うのは避けるべきでした。
敵を完膚なきままに叩き潰そうとすると、必ず誰かから恨みをかいます。
げんに前シーズンで大和田を土下座にまで追い込んだことを、伊佐山に根に持たれています。
逃げる余地を与えないと、相手も報復に出るのです。
前シーズンの大阪支店長の悪事を目をつぶる事で、半沢は東京本店に戻ることができました。

身の丈を超えた成果を狙わない

これは半沢だけでなく池井戸ドラマあるあるですが、今まで誰からも相手にされなかった弱小の組織が世間があっと驚く快挙を成し遂げます。
となると、必ずその成果を大きな組織があの手この手で横取りしようと狙ってきます。
ドラマだからこそ、ギリギリのところでの逆転の一撃でひっくり返るのが爽快なんですが、現実はそうはいきません。
弱者は大手が相手にしない隙間を狙って、目立たないけど着実な成果を積み重ねましょう。

わざとスキをつくる

半沢が切れ者であるのは誰もがみとめるところです。
しかし、それが半沢が敵を作ってしまう要因になっています。
抜け目がなさすぎて、あいつは手強いから排除しようという動きが働くのです。
同じ池井戸ドラマ「ノーサイドゲーム」で大泉洋さんが演じた主人公君嶋は自動車メーカーの本部務めでしたが、左遷されてラグビーチームのマネージャーになります。
君嶋は自分を裏切っていたのが、最も信頼していた直接の上司であることに最後まで気が付かなかったお人よしでした。
君嶋の脇の甘さが功を奏して、逆に警戒されずにチームのリーグ優勝に結びつきました。
これが半沢だったら、上司も騙すことができず、半沢も相手の裏の意図を見抜くので、成立しなかったでしょう。

きれいな奥さんをもらった時には注意が必要

ドラマでは取りざたされませんが、半沢が上司から恨みをかうのは、彼の奥さんがとびきりの美人であることも要因の1つだと思われます。
しかも、内助の功で半沢を影で支えるという完璧な妻。
これだと周囲から嫉妬をかうのもしかたありません。
「下町ロケット」の主人公佃はバツイチだったし、「ノーサイドゲーム」の君嶋も美人の奥さんだけど恐妻でした。
美人の奥さんをもらう時は嫉妬を買わない配慮が必要です。

恨みのモチベーションは破滅を招く

半沢が入行したのは、自殺に追い込んだ銀行と担当者(大和田)に復讐するためでした。
つまり彼は親の仇の社員になって、給料をもらっているのです。
これは大きな矛盾です。
彼の目的が達成するにせよ、挫折するにせよ幸福な結果は待っていないのではないかと思います。
どこかで半沢の生き方を変えるなにかが必要ではないかと考えます。

賀来賢人がすでに主役級なのに半沢の部下役を演じる意味

ツイッターでは半沢の部下の森山をどこかで見た顔だと思ったら「今日から俺は!」の金髪のやつだと思い出したの声がチラホラ。

賀来賢人さんは7月に上映されている「今日から俺は!」で大ブレイク。
その後、「ニッポンノワール」では、180度違うキャラを熱演し好評をはくしました。
すっかり主演俳優の地位を確立しました。
そんな賀来さんが大ヒットドラマの続編とは言え、脇キャラを演じる?
と思ってしまいますが、これには理由があるのです。
前シーズンの原作のタイトルは「オレたちバブル入行組」「オレたち花のバブル組」でした。
そして今シーズン前半の原作のタイトルは「ロスジェネの逆襲」です。
前シーズンがあきらかに半沢や渡真利など豊かな時代を経験したバブル世代を意識したタイトルです。
今シーズンではあきらかに就職氷河期やリーマンショックなど厳しい時代を生き抜いてきたロストジェネレーション世代に向けて書かれた内容です。

言ってみれば、今回のエピソードでは森山はもう一人の主人公です。

賀来賢人さん演じる森山やその旧友の尾上松也さん演じる瀬名はバブル崩壊のあおりを受けて、厳しい逆境を生き抜いてきた世代を演じています。
瀬名もバブル時代に抱えた借金苦で父が自殺で亡くなっており、半沢と似たような境遇です。

半沢たちはなんだかんだいいながら、会社にしがみついて生きてきた世代です。
原作の言葉を借りると会社が自分を守ってくれると思っていた世代です。
ところが森山の世代は自分を守ってくれるのは、自分でしかありえないと思っている世代です。
森山たちはさらにこうも言っています。

半沢や諸田も個別の能力は自分たちより劣るのに、会社という組織があるから上司ヅラして俺たちを指図する立場にいると。

つまり、今シーズンはあきらかに前シーズン同様、半沢とその上司との戦いを描くと同時に、半沢より下の世代との戦いも描かれているのです。
バブル世代対ロスジェネ世代との世代間の戦いですね。

ドラマではそもそもはっきりと年代を特定していません。

半沢直樹を演じる堺雅人さん位の年齢層が、現実に言うとロスジェネ世代で、賀来賢人さん達はそれより下のゆとり世代になるでしょう。

賀来賢人さんの親世代にあたるわけで、そんな賀来さんが、ちょうどバブル世代になるであろう80年代のツッパリを演じているのもおもしろいですね。

半沢と森山の世代間の対決を象徴していたのが、剣道を模したシーンですね。
大和田や伊佐山の上司たちとの対決もありますが、半沢はまた下の世代とも対決しなければならない。
原作では半沢は森山にこう言います。

自分たちバブル世代は上の言うことに何の疑問を持たずに従ってきた。それは間違いだった。間違いだと気がついたときには、もうどうしようもない状況に追い込まれていた。

世の中を変える資格があるのは、森山たちの世代であると。

この言葉はまさに作家池井戸潤さんが、下の世代に向けたメッセージですね。

森山と瀬名ですが、第1話の段階では、絶対的な大ピンチです。

スパイラルは敵対的買収が迫っていますし、それを救おうとする森山ですが瀬名との関係に亀裂があって、瀬名は森山の言葉は耳に入らない状態ですね。

そんな折に、ホワイトナイトとして瀬名も憧れるIT企業フォックスが名乗りをあげます。

ホワイトナイトとは敵対的買収を受けた会社を守るために友好的買収または合併をもちかける会社です。

しかし、このホワイトナイトにもなにやら影で東京中央銀行が動いているようで……
その黒幕は誰?
暗躍している人間のことが気になります。

目からウロコのドラマ脚本術から半沢のドラマを分析する

ドラマはシナリオライターが執筆しています。
ドラマ作りの手法は主に二通りあります。

  • まず起承転結などのドラマの展開上にあらすじを書いていく
  • キャラクターを細部まで深堀りしていく

実際はこの二通りを折衷しながら作っていくようです。
しかし、ここに一冊の本があります。
「懐かしのドラマが教えてくれるシナリオの書き方」
この本が提唱する「お気楽流」の通りにシナリオを書けば、素人でも最短8日でシナリオが完成してしまうと言うのです。
その内容は目からウロコが落ちるほど画期的です。

  • ストーリーは考えなくていい
  • キャラクターの細部は考えなくていい

実際にシナリオを書くわけではありませんが、この本の方法論でドラマを見るとすごく何倍も面白くドラマを楽しむことができます。

それではお気楽流を通して半沢直樹を見ていきます。

主人公の職業を決める

お気楽流ではまず主人公の職業から決めます。職業はちょっと向こう側の職業。身近にあるけど
憧れの職業です。
半沢の職業に銀行員や証券マンはピッタリですね。
銀行はどこにでもあるので身近な存在ですが、実際銀行員がどんなお仕事をしているのかは分からない。

主人公の欠点弱点を決める

半沢で言えば、理不尽な上司の行為を見過ごすことができない反骨心でしょう。
銀行員といえば、折り目正しいイメージですが、この半沢の欠点だけでかなりキャラ立ちして、ステレオタイプから一線を画しています。

主人公を動かす困ったちゃんを作れ

続いて、主人公が行動せざるを得ない困ったちゃんを創造しなさいと言います。
彼らの妨害で半沢は行動せざるを得なくなります。
主人公と困ったちゃんとは切り離せない関係にさせると言うことです。

お気楽流では主に、同居、恋愛、仕事をさせます。
半沢では当然仕事ですね。
半沢では当然、大和田、伊佐山などの同じグループ会社の一員でありながら、半沢を貶める奴らです。
距離が遠い困ったちゃんなら、避ければいいんですが、避けようがない状況に主人公を追い込む仕掛けが必要です。

半沢は組織の人間で、出向先、親会社の関係は切り捨てることはできません。また半沢の場合困ったちゃんは一グループや一人ではなくて複数います。
同じ会社のセントラル証券の出向組も銀行の方にしっぽを振っていますし、取引相手の【電脳雑技集団】も銀行の圧力に負けて、買収先の東京スパイラルの瀬名も旧友森山に不信感をもっていて一筋縄で信用してくれそうにありません。

まさに困ったちゃんだらけの布陣でこれから半沢が八方塞がりの状況をどう、突破口を見出して行くのか期待が高まります。

主人公のゴールを決める

お気楽流では次に主人公が最終的にどんな結末を迎えるか考えます。
半沢なら当然困ったちゃん大和田に倍返しをすることです。

ストーリーはつくらなくてもデッドヒートを作る

お気楽流では物語の流れをあらかじめ作らずいきなりシナリオを書いていきます。

その際大事なのは、相反する2つの要素をぶつけていくことです。

  • A主人公がやりたいことをやる出来事
  • B主人公がやりたいことができない出来事

このABの要素を組み合わせていけば自然とドラマができると言うのです。

第1話で言うと、Aは【電脳雑技集団】から「東京スパイラル」の買収の依頼です。

Bはその後すぐに【電脳雑技集団】の契約が白紙になります。

Aその後、親会社の銀行が半沢の仕事を横取りしたことがわかり、罠をはって内通者を特定します。
B証拠をあげて伊佐山を追及しましたが、伊佐山はサーバー内のメールを全て削除して、証拠がないと居直ります。

Aそこで半沢は絶対にこのままでは終わらせないと伊佐山に復讐を誓います。

細かく分析していくと、たくみにピンチとチャンスを織り込んでドラマを面白くしているのが分かります。

歌舞伎で培った演技で悪役を演じきる伊佐山・市川猿之助

待望の半沢直樹新シリーズのスタートで一番話題になったのが、大和田香川照之さんと伊佐山市川猿之助さんのツーショットでした。

あまりにも似すぎている悪人顔だと評されていました。

似すぎているのも2人はいとこなので当然ですね。
第1話ラストの開き直りの場面は、大和田にまさるとも劣らない演技でした。
考えてみると、伊佐山のやったことは、子会社の手柄を横取りしただけ。
もし現実に同じことが起きても、おそらく泣き寝入りなんでしょうね。
シーズン1で大阪支店長が融資詐欺の片棒を担いて、全ての罪を半沢に押し付けのと比べても小さな悪事のように思います。
客観的に見ると、今度の話はちょっとスケールダウンかなと思われました。
シーズン1は半沢が銀行員どころか、犯罪者になってしまって絶体絶命の危機に陥ってましたから雲泥の差です。
仕事を横取りされても、半沢自体の立場が揺らぐことはありません。

しかし、猿之助さんがあまりにも憎たらしい演技をするので、あたかもものすごい悪事をしている人間のように錯覚してしまいました。
顔芸の迫力ですね。

「下町ロケット」や「ノーサイドゲーム」など、半沢の後に制作された池井戸ドラマは弱い立場の人間が仲間の協力で、奇跡的な成果を起こすものでした。

かたや半沢の場合、おなじグループの中での足を引っ張られながらも、不屈の精神で反撃するというものでした。

他のドラマと比べるとどうしても小者感がにじみ出てしまいます。

しかし、むしろそこが半沢直樹のたまらない魅力で、他の追随を許さないところです。

半沢は特許がとれる大発明や、奇跡的なリーグ優勝もできません。

視聴者に一番近い立場です。
普通上司に理不尽なことをされたら、泣き寝入りするか、嫌気がさして会社を辞めるか、うつ病になってしまうか。
反撃なんて夢のまた夢です。
それを半沢は正面から啖呵を切って、倍返しを狙う。
みんなの隠れた願望を半沢だけが体現してくれてるのです。

その憎たらしい悪役がハマったのはやはり猿之助さんの歌舞伎の土台があるからでしょう。

根っからの悪人顔と書かれましたが、スーパー歌舞伎セカンド「ONE PIECE」では主役の麦わらのルフィを長年演じています。
ルフィなんて正義の最高峰じゃないですか?
なかなかルフィと半沢の敵役上司の落差のある二役を演じられる俳優はいないでしょう。
スーパー歌舞伎は歌舞伎伝統の技法を使いながら、現代の言葉を使って現代の話題のものを舞台化しています。
香川照之さんの父現市川猿翁(先代猿之助)さんが創始したものです。

歌舞伎には様々な演目様々な役柄があり、何百年もの伝統から型が受け継がれてきました。
その型を身体に染み込ませることで、悪にも正義も演じることができるのでしょう。

猿之助さんは亀治郎時代に大河ドラマ「風林火山」で武田信玄でドラマデビューを果たします。
この時は歌舞伎のケレンの演技を活かして、ピッタリ役にハマっていました。
演劇的な演技がドラマに合っていました。

ドラマ出演が増えるにつれて、ナチュラルな演技になって、名前が出なければ歌舞伎俳優とは気が付かないほどです。

それが今回の伊佐山役では再び歌舞伎演技を全開にして、ド迫力で半沢を追い詰めました。
伊佐山の意地悪が強調されればされるほど、半沢の怒りを爆発させて、復讐を誓う場面が引き立つのです。

半沢は伊佐山に倍返しできるのか?
伊佐山は大和田取締役と三笠副頭取どっちにつくのか?
ますます目が離せません。